林業で起業してみた!

初めまして!林業歴たったの4年で独立した僕が


林業で独立したい」「独立したいけど何からすればいいのか・・・。」「独立してやっていけるのかな」


こういった疑問に答えます。

 

 

 

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1.そもそも起業するうえで大切なこと。

 

まず初めに伝えておきたいことがあります。

それは、誰でも会社は作れるが誰でも成功できるわけではない。ということです。
そして人脈の確保、心理学、経営などの知識、最低でもこれ等は必須です。

ビジネスでは必ず入口(立木の仕入れ)と出口(卸先、売り先)が必要です。ここで必要というかあればかなりスムーズにいくのが人脈です。

次に、仕入先や卸し先、従業員とのコミュニケーション(交渉術、マネージメント、モチベーション管理など)で必要となるのが心理学です。心理学の知識があれば交渉で自分に有利に進められたり、従業員のマネージメントやモチベーション管理で悩むことも少なくなります。

そして最後に、経営とは社長である自分が、会社を会社として動かすための歯車作りをして、つねに油をさしたり歯車に異常がないかを管理しないといけません。
経営に対する知識がないといざエンジンをかけたときに動かないなんてことになります。

ここでいう歯車とは、仕事の段取りや人員配置、つねに入口と出口の確保などです。

より強い会社を作るためにも、本やネット、最近ではYouTubeなどを活用して知識のアップデートを行いましょう。

 

2.なぜ、たったの4年で独立しようと思ったのか?

 

それは単純に「全部おれがやってるなら独立できんじゃん」と思ったからです(笑)

前の会社では、元々どんな仕事でも周りよりは仕事ができるほう(自称w)だった僕は入社半年で仕入れと、卸し先の管理以外の会社の段取りや人材育成、マネージメント、モチベーション管理を全部一人でやっていたため「入口と出口さえ用意できれば独立できるのになぁ」と安易な考えをずっと持っていました。


3.まず、初めにとった行動は?

 

出口と入口の確保です。
僕のやり方とは違うのですが、普通ですとまず山を買います。

例えば自宅から近場の山を買うのであれば、道路からぱっと見で樹齢40年から60年程の立木がある山の所有者を登記簿などで調べ、所有者と連絡を取り立木を売ってもらえないか交渉します。ここで注意すべきが立木だけを買い、土地は買わないことです。
土地まで買えばよほどでない限り採算が合わず固定資産税や買い方もかなり複雑になります。

そして所有者が売ってくれそうであれば、一緒に(所有者が高齢の場合一緒に山に入れない場合がありますのでその場合や代理人を立ててもらうか許可があれば自分一人で山に入ります)山に入り、地形や立木の調査を行い購入価格を決め、所有者と交渉してお互いが納得いけば購入です。

伐採の30日~60日前には伐採届を出しましょう。

次に卸し先の確保ですが、卸し先としては一番手っ取り早いのが木材市場です。
ほかにも、バイオマスやパルプ、海外に輸出など卸し先にはさほど困らないでしょう。
ここで注意すべきが、しっかり卸し先の単価をそれぞれ確認しておきましょう。
大曲や腐れなどの質の悪い木は市場にもっていっても買い取ってもらえない場合がありますのでその場合はバイオやパルプなど卸し先を選別しましょう。


さぁ、ここでやっと僕がやったやりかたは、山の仕入れと卸し先を持っているブローカー会社とつながり完全伐採専門(皆伐のみ)の伐採担当業者となりました。

つながり方は、まえの会社に勤めているときに同業者の方から「山の販売と卸しだけをする仲介屋みたいな会社がある」と聞き会社名をGoogleで調べ、電話を掛けました。
電話の内容は「独立しようと思っているのですが、伐採業者は募集していますか?宜しければお話だけでもさせてください」みいたいな感じでした。

話だけならとお会いする機会を作っていただき会いに行きました。

細かい会話などは割愛させて頂きますが一言目から「仕事ください!お願いします!」とストレートに言いました(笑)
資金もゼロ、経験もたった4年、年も若すぎるうえにいっちょ前に自信だけは持っていた僕を見てもちろんめっちゃ反対されました(笑)

しかしそこは持ち前の鋼の精神でとにかくアタックし続けなんとかギリギリのぎりっぎりで伐採業者としてありがたいことにお仕事をもらえることとなりました。


これで僕は入口と出口を確保することができました。(もちろんこういったところでも心理学を学んでいると何の知識もない方と比べれば有利です)

 

4.人材の確保は?


人材の確保について僕は前の会社で友人がいたので僕と一緒にやめて僕についてきてくれました。
基本的に林業では最低でも1班3人~4人が好ましいです。
これからの人材確保としては求人広告、最近ではSNSのほうが人材を確保しやすい傾向にあるみたいです。

 

5.重機の手配

 

僕が借りる重機は0.45のフェラーバンチャ(ザウルスロボ)、0.45のプロセッサー、フォアーダです。


重機の手配は普通でしたら、自分で高性能林業機械などを取り扱っているリース屋に連絡を取り借りたい重機があるかの確認をし1か月、年リース、5年の買取リースか選びますが、買取リースのほうが月々の支払額が安いです。


基本的に実績のない会社だと月の支払額を先払いで払わないといけないのがほとんどで、高性能林業機械を借りるのであれば高性能林業機械用の重機免許を提示しなければなりません。


僕の場合ですと知り合いつたいに重機屋の方を紹介していただきその方が全部手配してくださいました。(ここで人脈を持っていると有利です)

 

6.ランニングコスト


地域によって多少のばらつきがございますので目安程度でご覧ください。

0.45ザウルスロボ450.000円

0.45プロセッサー500.000円

フォアーダ550.000円

ガソリン(軽油、1台1日60L×3台、25日稼働、リッター130円計算)585.000円

人件費(2人雇ったとして30万×2)600.000円

雑費(チェンソーなどの消耗品などのその他もろもろ)150.000円

計2.835.000円

そして税理士や保険関係も含めれば300万は超えてきます。


7.最後に

日本のこれからの山は理想論や思想だけでは美しい山も、山の管理もやっていけないのが現実です。
木を切って、木が売れて、利益がでて初めて会社を維持でき、会社を維持できて次の山を手入れすることができる。
木の価格は安く、それとは逆に重機などは高く、人件費は安く、こんなんでこれからを背負う若者が林業に就職し、起業するとおもいますか?(僕がバカじゃなく頭が良かったら危険で利益率の低い林業なんかで起業はしません)

しかしやり方ひとつで危険を最小限にとどめ、利益を出していくことは可能だと思っています。

現に、ザウルスロボ1台で作業道の開設、集材、伐倒ができ、プロセッサーで枝打ち、造材、しかも自動で長さを測り丸太の径級まで表示され、人と木の距離が離れていき安全に近づいているのも現実です。しかも運転席には冷暖房付き!


そして1番大切になってくるのが常に作業の効率化を図り、常に売り上げを更新し続ける。
決して現状に満足してはいけません。「現状維持は衰退と同じ」この志が大切です。

「ある程度利益が出て会社が赤字じゃなきゃいいやん」

 

そう思うのであれば社長の資格がないと僕は思います。

 

従業員にきつい思いをさせず、効率的に売り上げがあがる段取りを組み、従業員の給料の高収入化ができ従業員、その家族、友達までもが幸せになれる会社を作るためにはやはり「お金」です。


ナポレオンの言葉で「不可能はない」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。
諦めなかったからこそ起業できましたし、そもそも僕は周りから「無理だよ」「借金残ったらどうするの?」などといったマイナスな言葉を言われれば燃えるタイプです。
多分いまだに反抗期なんだと思います(笑)


世の中、知恵です。勉強なんてできない中卒の僕がいままでやってこれたのは頭の使い方を理解していたからだと思います。

長くなりましたが最後に僕の頭の使い方の一つを置いていきます。

 

妄想→仮説→行動→反省

 

この繰り返しです。動かないとなんにも始まらないのが人生です。

林業に革命を!!!